【母乳と育児の相談室

腸内フローラのお話し

妊娠中の腸内細菌叢は母乳へと移行することが示されてきており、わが子のためにも好ましい腸内フローラをもちたいものです。これらは葉酸と同じようにこどもが欲しい!と思ったときから始めていただくとよいでしょう。そんなにすぐに腸内フローラは変わらないかもしれないからです。もちろん普段から美容のためにも腸内フローラ対策はしっかりなさっている方は一石二鳥ですね。

 

妊娠中期に悪阻も落ち着いてからは、プロバイオテックス、プレバイオテックス、DHAやEPAという脂肪酸(n3系多価不飽和脂肪酸)などを含む食材を含めてバランスよく食べるよう心掛けたいものです。DHAは母親からおなかの赤ちゃんの血液にはいっていきます。この脂肪酸は炎症を抑えたり、抗酸化作用もあります。妊娠中にDHAを意識して摂取するとおなかの赤ちゃんにも十分な栄養が行き届きます。また、生まれてくる赤ちゃんのアレルギー予防にもなるのではと期待されています。

お母さんにとってもいいことがたくさんありますよ。日本の研究結果では、魚、EPA、そしてDHA摂取が多いほうが妊娠中のうつ症状が少ないとのことです。ということで妊娠中から意識してDHAやEPAといった多価不飽和脂肪酸を多く含む魚を意識して摂取することは児のアレルギー対策や認知能力の改善だけでなく、母親自身が楽しめることにもつながるようです。

 

 

これらひとつひとつは直接母乳育児支援と結びつかないとおもわれるかもしれませんが、早産予防、出生体重の増加、子どもの鉄欠乏予防、アレルギー予防、感染予防にも関係が示されています。なにより笑顔で子育てをしていくためには、お子さんが健康であることが大切ですね。

 

そのためにもストレス対策が重要になります!

母親が妊娠中にうけるストレスはおなかの赤ちゃんの免疫系にも影響を与えると考えられています。生まれてくる子どもを7歳半時点で調査したところ、妊娠中の不安が強かった女性から生まれてくる子どもは喘息になりやすいという実験結果もあるくらいです。

妊娠中の母親の不安やうつ状態は子どもの発疹や喘鳴と関係があるという報告もあります。生まれてからもそうですが、妊娠中もストレスをためないよう家族のサポートが大切です。おひとりで子育てをする女性もいらっしゃることでしょう。ぜひ頼れる人を探してストレスをためないように工夫してください。

 

直接、母乳育児につながる支援としては、妊娠中から女性の体は母乳を作っており、母乳で育てるために特別なことを行う必要はありません。これは食事もそうです。妊娠中や授乳中だからといって和食だけ!という必要はないのです。普段からバランスよい食生活をしていれば、妊娠前からよい腸内フローラができます。葉酸のこと、ビタミンDのことは意識していただく必要がありますが、それ以外はいつも通りでいいのです。