【 赤ちゃんがリードする授乳 】

 

 これまでの「授乳指導」というと、支援者が赤ちゃんの頭を持って、口が開いたときに

母親の乳頭・乳輪を口の中に含ませる・・という印象がありました。これは、赤ちゃんは

自分の力では適切に乳頭乳輪を含んで吸うことができないと考えられていたためです。

実際には、赤ちゃんが自らの力で乳頭乳輪に吸い付くことができます。

 この赤ちゃんがリードする授乳を行ううえで大切なことは、母親がリラックスした環境で

行うことです。母親は椅子の背を倒して、赤ちゃんは母親の胸のうえに腹ばいに近い

状態で抱かれます(このようなポジションでをレイドバックともいいます)。

母親と赤ちゃんが肌と肌で触れ合えるように、上半身の衣服ははだけておくようにします。

母親は赤ちゃんを乳房の間に抱いてさすったり、声をかけたりしてもらいましょう。

 まず、赤ちゃんとのやり取りを楽しみましょう。あせらずに見ているとやがて赤ちゃんが

乳房を探し始めます。どちらかの乳房に向かって体を動かすのに合わせて母親は赤ちゃん

の臀部を支えて赤ちゃんがおっぱいに吸い付くのを助けてあげるとよいでしょう。

赤ちゃんはまず顎を乳房につけて、顔を左右に振りながら鼻が乳頭の方に向いていきます。

それから口を大きく開いて乳頭乳輪をとらえてくわえます。うまく乳頭乳輪を含めない場合

には一度自ら乳頭乳輪を離してから再度吸い付くこともあります。

 

2015年6月7日 シンポジウム「第1回 女性が輝く社会と少子化対策の両立を目指して」

金子小児科院長 金子淳子医師
お母さんが元気になる赤ちゃん健診のすすめ